2016年2月7日日曜日

惹かれるものは変わっていなかったりする

子供の頃、というか高校生になっても読んでいた絵本。


「ふんわり王女」
  ジョージ・マクドナルド著
  マクドナルドの童話全集4 太平出版社(1977)























活字の多い絵本で、繰り返し繰り返し読んだ記憶があるけど

何が面白くて読んでいたんだろうと

最近、ふと気になったりしている。

挿絵もとてもクラシカルな感じで

とてもとても好きだった。


魔女の魔法で重さを奪われた姫。

身体に重さがないだけではなく

心にも重さがない。

だから思考も軽いというか

現実から離れた世界で生きてる。

苦しむ人をみても

微笑んで眺めているような

浮世離れしたお姫様のお話し(記憶が遠い・・・)。



ただ水の中にいるときだけ

重さをとりもどす(現実世界に生きる人)

という話しだったと思う。


童話の王道パターンのような感じだけど

この話しにものすごく惹かれたのは何故だったんだろう。



重さが表すこと。

「心に重さがない」っていう設定が

人の思いや行動を思い図ることができないっていうことを表していて

人が何に哀しみ、喜びということが

理解できないということだった。

その描写がとても不思議な感覚だったんだなぁ。



書きながら思い出したりしているけど

もう一度、読んでみたい。

心に重さがないって

どんな描写がされていたのか、とてもとても気になる。

もう絶版になってるらしい。

探してみよう。



子供の頃に惹かれていたもの。

今、興味を惹かれるものと変わらなかったりする。